日本容器包装リサイクル協会ニュース NO.44
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「容リ法」講座 再
「引取拒否の一歩手前」から大幅改善へ 市議員の熱意と自治会の協力

堀内敏さん、松本義樹さん

横山尚子さん
■福知山市
面積:約550km2、人口8.3万人(20年12月)
■プラスチック製容器包装の状況
● 品質調査結果(容器包装比率)
 19年4月:82.52% 
       協会より引取拒否を警告
 19年9月:84.93% 再調査
 20年6月:98.96% Aランク評価 
● 協会引渡量
 19年度:870,730kg(19年4月〜11月)
 20年度:509,150kg(20年4月〜11月)
左から、福知山市環境政策部の堀内敏さん、
松本義樹さん(手前が電話受付票の束)
右写真は、出張講座について語る横山尚子さん
進まない改善
 福知山市は、平成19年度の協会によるプラスチック製容器包装の第1回品質調査(4月)で容器包装比率82%台と、求められる品質(90%以上)に8ポイント及びませんでした。
 協会は、品質改善計画の提出を要請し、改善が図られなければ次年度の引取りをお断りする旨を伝えました。
 市は、市民に向けて広報誌や回覧板などを通じ、「必ず洗って、水を切って」「危険な物を入れない」「レジ袋などに入れず、指定の袋に直接入れて」と啓発を実行しました。しかし再調査( 9 月)の結果は85%弱。協会は再度、改善計画を求めます。
「緊急事態です」
 新たな改善計画は、[排出][収集][施設内]各段階での問題点を詳細に分析し、それぞれに対して具体的な解決策を盛り込んだものでした。
 20年2月、市民に向けて、「プラスチック製容器包装類が緊急事態」「引取拒否の一歩手前」であることを告げ、引取拒否となった場合の費用(埋立処分と処理事業者への委託)は協会への委託費用(市町村負担分)の10倍以上かかると数値を明示して、排出時の改善を訴えかけました。さらに、分別の悪い場合は取り残すことの徹底を告知したのです。
 広報誌、回覧板、自治会あてチラシなどで知らせ、各戸へは該当するものと間違いやすいもの(バラン、スプーンなど)をカラー写真で示したチラシを配りました。
1日に100件を超える市民からの電話
 自治会の協力を得て、自治会単位での分別指導を実施しました。
 「分別の見本セットを用意したり、ごみステーションで排出されたものを広げて、分別のしかたを説明します」と、市の循環推進係長の横山尚子さん。
 3月、分別の悪いごみ袋の取り残しを徹底すると、市民から「何で持っていかへんのや」「どう分ければいい?」など1日に100件を超える電話がかかるようになり、急きょ、事務所の受付電話を2回線増やしました。それらの問合せやご意見は、1件ごとに「ステーションごみ電話受付票」に記入し、記録を残していきました。
 「電話だけではよくわからないですから、出向いて、取り残された現物で説明をすると理解していただけます」と同係主任の松本義樹さん。「職員が足を運ぶことによって、市民も協力しようという気持ちが高まる効果もあるのでしょう」
 市民からの問合せやご意見は、未収集の袋に貼る「啓発シール」の改訂に役立て、どういう理由で未収集となったかとともに、より具体的な指示を簡潔に表示していきました。
自治会の協力
自治会での分別指導
自治会での分別指導
 出張講座の開催にあたって、自治会が地域の人々に積極的に参加を呼びかけるなど、地域ぐるみの排出改善が取り組まれました。
未収集となった袋はだれが出したものかを特定できれば、分別指導をしやすくなります。市としては記名を求めるのは難しいですが、自治会によっては、各戸の番号を記入する方式とするなど、自主的な取り組みも活発に行われ、分別指導はスムーズになりました。
自治会での分別指導 大学寮での説明会
自治会での分別指導 大学寮での説明会
次への施策
 「高品質を持続させることが重要」と堀内敏循環社会形成課長は語ります。
 従来、プラスチック製容器包装は「燃やさないごみ」と同じ袋としていましたが、21年度からはプラマークを表示した専用の袋を設けることとしました。
 「今後も出張講座などを継続し、市民の啓発に努めていきます」と、職員の皆さんは語っています。
「ベール品質の現状と課題」を報告ー「第3回 自治体と事業者の交流会」にて
 プラスチック製容器包装の分別収集について、市町村と特定事業者が情報を共有し、相互理解を促進することをめざす、「第3回 自治体と事業者の交流会」(主催:プラスチック容器包装リサイクル推進協議会)が、平成21年1月23日に東京・千代田区で開催されました。協会プラスチック容器事業部から斎藤晃部付部長が、市町村から引き取る収集物(ベール)の品質の現状と課題について報告を行いました。
●収集物の現状
 協会では、収集物の品質改善を目的に、協会委嘱の調査員が抜き打ちで調査をしています。20年度は全国651保管施設分について実施しました。
 容器包装比率85%未満(=異物の混入が多い)のDランクの保管施設は年々減少し、20年度は1割以下となりました。破袋度(収集袋が破られている)が高いものは容器包装比率も高いという相関関係がみられます。一方、禁忌品(ライター、刃物、注射器など)の混入は年々増加傾向にあります。
●品質改善への取り組み
 Dランクと評価された市町村には、改善に取り組んでいただいています。住民への啓発と単品収集化(プラスチック製容器包装を分けて集める)をすることによって、分別の徹底を図ることが基本で、住民には小袋に入れて出さないよう指導していただくことで異物混入は減らせます。
 汚れの評価基準は数値化が困難であり、その判定について各市町村の担当者の方から数多くお問い合わせをいただいています。協会プラスチック容器事業部では、市町村への「出前講座」 〔No.43 プラスチック:ベール品質向上に向けての勉強会〕を実施し、中間処理施設などで現物を手に取って汚れの判定の説明をして、ご理解いただいています。「出前講座」のお申込みは、事業部まで。(tel.03-5532-8608)  
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編集・発行/(財)日本容器包装リサイクル協会